とあるエンジニアの読書ブログ

読んだ本について理解を深めるために記録していきます

濃厚な読書指南書『読書の技法』

読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門

 タイトル:読書の技法

著者:佐藤 優

発行日:2012年8月9日

発行所:東洋経済新報社

 

僕らが毎日やっている最強の読み方―新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意 

こちらの本でも紹介されていた一冊(この本に関する記事は以下)

 

誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門

などと謳っていまずが、誰でもできるような気軽な方法は全然書いてませんw

でも、誰でもこれを実践すれば本物になれるかもしれない、そう思えるくらいには濃厚な方法論が書かれている良書だと思います。

 

この本で最も気に入ったのは、その分野の基礎知識がないと速読などできないと明言していること。

まずはその分野の基礎知識をしっかり身につける必要があることを強調しています。そうした前提に立った上で、熟読の方法や速読の方法を事細かに教えてくれています。

 

第3章では速読についても述べられていますが、前章では基本書は熟読すべきで、時間がかかる本もあるし、それらをどう読みこなしていけば良いかについても述べられています。

なかなか速読できるようにならないという悩みが少なからずあったので、速度をするためにむしろ熟読が必要だと理解できたのは大きかったです。

 

さらに第5章では、基礎の重要性を強調し、高校の教科書や学習参考書でまずは「正しい知識」を身につけるべきだと述べています。歴史や政治経済など各科目毎に教科書の記述が現実の問題やそれらを扱う本の基礎になっているのだという事を様々な事例で説明しています。この部分がまた濃いw

特に国語は、なんとなく分かった気になっているが、論理的思考力を鍛えビジネスにも直結する重要な科目という事でとても納得したので、紹介されていた出口汪 現代文講義の実況中継(1) (実況中継シリーズ)も買ってみました。

 

一点だけ不満があるとすれば、佐藤氏の専門の問題で紹介されるネタが完全に文系よりでさっぱり分からないという事。数学の話や金融工学なども出てきてすごいなと思いつつ、エンジニアの身としては 技術書を具体的にどう読むのかというのは気になるところです。

 

全編を通して濃厚でマッチョな読み方を指南してくれており、とても誰でも実践できるとは思わないけど、佐藤氏のように読めるようになるには、やはり相当の努力が必要ということだろう。がんばろ。

 

読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門

読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門